新井 伸久 Instagram
東京都出身 ドイツ在住
バーデン州立劇場管弦楽団 オーボエ奏者
5歳 ピアノを始める
13歳 オーボエを始める
高校時代 ドイツ・ハノーファー国立音大教授インゴ・ゴリツキ氏のレッスンを受ける
東京藝術大学附属高校から東京藝術大学に入学
ドイツへ 留学インゴ・ゴリツキ氏のクラスを受ける
2003年から2006年マンハイム国立音大オーボエ科非常勤講師
ケルン放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団ハンブルク、ベルリン・ドイツ交響楽団、バンベルク交響楽団、ドイツオペラ・ベルリン、等に客演
ドルトムント市立劇場
ベルギッシュ交響楽団
ブラウンシュヴァイク州立劇場管弦楽団を経て
現在 カールスルーエ・バーデン州立劇場管弦楽団のオーボエ奏者
しゃけ:
イラクとアメリカのごたごたからホルムズ海峡とドバイ空港閉鎖と石油価格の上昇と・・・ドイツはいかがですか?
新井さん:
影響ありますね。飛行機のチケットが取れないんです!!春には日本へ・・・なんて話していましたが、飛行機のチケット代がいつもの倍以上になっていて、今回は断念しました。夏には乗れたらいいですが。どうなるでしょうね。
しゃけ:
それはそれは。ドイツオペラ座の夏休みはどんな感じなのですか?

新井さん:
オペラ座は夏、休館になるんです。建物自体が完全に閉まるのでコンサートは一切行われず、アーティストたちは長い休暇に入ります。
しゃけ:
え!夏の間ずっとお休みなんですね。お給料は出るのですか?毎日どのように過ごすのかしら。

新井さん:
もちろん有給の夏休みです。舞台の本番はないとはいえ、楽器のメンテナンスや練習はしますね。まったく楽器に触らないという人もいるかもしれないけど(笑)ドイツでは「休みにかける情熱」が日本とは違うと思います。一年間の大体のスケジュールを組む時、仕事よりもバケーションのことを中心に考えているのでは?という方がけっこういるんです。
何月何日から休みます!(有給)有給休暇は一年に6週間かな。僕が一番驚いたのは、休日に風邪ひいていたという場合、それは病欠となり、別の日にもういちど休日が取れるという制度です。制度なのかな、ドイツではそれは当たり前だと言われました。
たとえば年末年始の休日の日に風邪をひいたとしますよね、それで寝込んでいたので、私は休日を思いっきり楽しめなかった、だから何日から何日休みます!というのが普通なんだというのです。

なんだか納得がいかないんですけど(笑)今は慣れましたね。日本人の仕事に対する考え方が世界的に見たら異常なのかもしれない。
僕も最初の頃は一日でも多く働きたいというか、働くことが美徳というか、なんというか。仕事をするうえで「できるだけ多く休もう!」と思ったことはありませんでした。でも、ドイツでは皆さん、「できるだけ働かない」ということに気合が入っているような(笑)
しゃけ:
!!びっくり!!ドイツ人は働き者だと思っていました。
新井さん:
まあ、個人差がありますので、「ドイツ人は」ということではないですけどね。「残業」という概念もないですね。残業していたら時間通りにできない人、と思われるんじゃないかな。
しゃけ:
おおー!同感!能力の高い人は残業するはずないって思います。だって、できちゃうんだもん。できない人が残業するんでしょう?なのに、どや顔で残業するのやめて(笑)
新井さん:
あはは。まあそうですよね。できる人はどんどん帰る。そういう方の方がプライベートも楽しんでいると思いますよ。
ドイツでは週末のたびに探せばどこかでワインの試飲会をやっているんです。美しい景色を見ながらいろいろなワインを試して一番おいしいと思ったものを買っていく。これを毎週末のようにやっていたら・・・我が家にはワインの山(300から400本?)ができました。

しゃけ:
え!アパートですよね?
新井さん:
はい。ドイツのアパートにはだいたい地下室がついています。ワインセラーとしてだけでなく、倉庫としても使われますね。休みの日は日本で買った漫画「ソムリエール」を読みながらワインを楽しんでいます。
あとは、コンサートにも行きます。マーカス・ミラーさんが好きなので、彼のコンサートに行ったり、日本から来た娘とミュンヘンに旅行したり。博物館に行ったり、オペラを観たり、食事を楽しみました。





ドイツ語で ”suche” 「ズーヒェ」 というのは、「探しています」という意味なんですが、”suche”と札に書いて持ってコンサート会場の前にいると、チケットを譲ってもらえることがありますよ。チケットがソールドアウトの時は試してみてください。
日本のダフ屋とは違い、行きたかったけど行けなくなった方、チケットが余ったという方が良心的な値段で、普通にチケットを購入するよりも安く売ってもらえることがあります。
パケット席という年間会員の方専用の良い席を譲ってもらったことも何度もあります。女性はドレス、男性はタキシードとかなり着飾っている方の中に入ることになるのでラフな格好だと目立ちますが(笑)すばらしい体験でした。

しゃけ:
わー素敵な写真をたくさんありがとうございます。もうやりたいことは全部やりましたか?これからの夢があれば聞かせてください。
新井さん:
アメリカに行ったことがないんですよ。ナパバレーでカリフォルニアワインを飲みたいです。
ワインってやっぱり現地に行って飲むのが一番だと思うんです。試飲会の時はすごくおいしく感じたのに、同じワインを家の中で飲んでもそれほど感動しないので。
『かもめ食堂』という映画を見てからフィンランドにも行ってみたいと思っています。あと、船旅もしてみたいです。エーゲ海とかいいなー。
しゃけ:
さすが!休暇重視の夢ですね(笑)




